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投資している会社員のブログ

【投資信託】商品名に「あんしん」とあるからと言って大丈夫とは限らない

何かブログのネタになる記事がないか探していたところ「コロナ禍で増えた資産運用デビュー 投資信託初心者の「損した」「儲かった」を大公開〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース」という記事がありました。


タイトルから最初は「短期間の損得を重視すべきではない」と言おうと思っていたのですが、もっと気になるものがあったのでそちらについて述べます。投資のことを良く知らない人の参考になればと思います。

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商品名だけで判断してはいけません

商品名に「あんしん」とあるからと言って大丈夫とは限らない

気になったことというのは次の記述です。

「銀行の人にすすめられたリスクの低そうな投資信託を約100万円分、買いました。丁寧に説明されましたが、実はよくわからず。投資信託名に『あんしんスイッチ』って書いてあるし長期で持てば大丈夫かなと……」

その後、この商品の損益が-8.9%であると述べられています。そして、この部分を読んだとき、いくら何でも-8.9%というのはおかしいのではないかと引っかかりを感じたので、この商品を調べてみました。

あんしんスイッチについて

「あんしんスイッチ」というのは愛称で、正式な名前は「SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド」と言います。


このファンドの特徴を簡単に整理すると次のような感じです。

  • プロテクトラインという水準を上回ることを目指していて、仮に基準価額がそのラインを下回っても、そのラインの基準価額で繰上償還されます。
  • 株式、債券など様々な資産へ投資をしています。なお、投資割合は経済・市場の見通しによって機動的に変更されます。

投資のことを知らない人はプロテクトラインのような保証があるのが魅力的に映るかもしれませんが、目論見書にも書かれているとおり損をしないわけではありません。また、相場が悪いときに債券や短期金融資産の割合を増やすのもおすすめしません。


と言うのも楽天証券ファンド7から購入しても大丈夫か?の中でも述べたように、回復の機会を逃すことになるかもしれないからです。実際に、「あんしんスイッチ」は次のように回復の機会を逃しています。

あんしんスイッチ基準価額推移

あんしんスイッチ基準価額推移

投資をしている人なら知っていると思いますが、固定比率のバランスファンドであれば、すでにある程度まで回復しているはずです。このようになったのは、株式の割合を減らしたために回復する機会を逃したからです。

高い手数料

また、このファンドの手数料はかなり高いです。購入時手数料はありませんが、信託報酬が年1.243%に加え保証料として年0.22%かかります(合計1.463%)。


先ほどの基準価額が債券や短期金融資産が中心になった後、少しずつ基準価額が下がり続けている要因の一つになっているものと思われます。インデックスファンドであれアクティブファンドであれ手数料は低いに越したことはありません。

理解できない商品を買ってはいけない

投資には「絶対に安心」「絶対に大丈夫」と言うことはありません。商品の名前に「あんしん」とあるからと言って良く分からないまま購入をするのは危険です。


以前の記事「退職後の運用について考える」の中でも述べましたが、財政破綻よりもインフレよりも恐ろしいのは目の前のセールスマンです。投資のことを知らないのであれば本を読んで勉強をしてからにしましょう。

以上、参考になれば幸いです。


〈こちらもおすすめ〉

初心者向けの本を紹介しています。まずはこの中から1冊読んで見ると良いと思います。

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初心者の人は低コストのバランスファンドやインデックスファンドを選んでおけば良いと思います。

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